鼻水出るほどよかった。
特に、オープニングからテーマ曲である「Let It Go」をエルサが歌うまでの流れがかみがかっていました。
この時点では、この映画の評価をSランク認定と断言したい気持ちでいっぱいでしたが、OPからの流れが圧倒的に良かっただけに、中盤から若干盛り下がったというか、エンディングにかけてはきもち微妙に感じました。
後半は若干微妙とは言いつつも、全体的に見て傑作といって差支えないと思います。
昨今の映画にしては珍しく、ミュージカル色がかなり濃いので、私のようにミュージカル好きには至高ですが、ミュージカルに抵抗がある人には、かなり残念な映画となるかもしれません。
スタッフロール後にちょっとした映像があります。
見たからといってどうって事は無い内容ですが、気にする方は最後まで見ましょう。
■音楽クリップが至高
テーマ曲である「Let It Go」は当然の事ながら、ミュージカルナンバーがどれも強烈です。
オープニングナンバー「氷の心」は予備知識として全く知らない楽曲でしたので、正直衝撃的でした。また、予備知識としては知っていた「雪だるまつくろう」はストーリーを通して聞くと身悶えるほどの名曲です。
Let It Goなのですが、私は松たか子さんのヴァージョンのほうが好きですね。
サントラの購入を真剣に考えてるわけですが、松たか子さんバージョン入ってないんですよねー・・・。つか、日本版のサントラは無いようなので、それが少し残念です。こんな事をミュージカル作品で思うのは初めてのことです(笑
※追記:http://www.disney.co.jp/records/soundtrack/ANTCD-11042.html
日本語版のサントラ発売が緊急決定した模様。私同様、日本語版が良い!って思った方が思いの他多かったみたいですね。
■残念な諸々
以下気持ちネタばれ
・原因と結果の説明が無い
1.エルサだけがなぜ魔法を使えるのか?
2.エルサの魔法のせいで国が滅びかかったが、それは何故か?
3.最終的にエルサの魔法を解くことができたのは何故か?
大雑把に上記三点の説明がその場の勢いで片付けられてしまった感があります。
割と物語の重要な要素だと思うのですが、あんまりにも投げっぱなしな感じがして少し釈然としません。
エルサの魔法を解く鍵ってのが「真実の愛」ってのは作中語られてますが。この説明が何とも投げやり臭が半端ないといいますか、、、だって、過去のアナとエルサのことを思うとそれだけでは到底合点がいかなくないっすか?
「塔の上のラプンツェル」ではかなり丁寧に描かれていた魔法の理由が(スタッフが同じらしい)、今作では恐ろしく適当なので、恐らく意図的に説明を省いたのだとは思いますが、ちょっとねーっといった感じです。
・悪者を作らなくてはならなかったのか?
「とびら開けて」という劇中歌があるのですが、これがまた超素晴らしい曲なんです。
残念なのは、この歌を終劇後心から楽しめないって事です。
作中に悪者を作らなくてはならなかったのかが若干微妙に感じてます。
みんな良い人では駄目だったのですかね?まー良いんですけど。
上記した魔法の件でもそうなのですが、戦わなくてはならない相手ってのがどうも見えにくいと言うか釈然としません。
思わせぶりな魔女が出てきて、伏線っぽく王国のペンダントを登場させつつ結局何でも無かった「メリダとおそろし森」と同程度に全体としてのストーリー構成に難がある感じです。
オープニングこそ、様々な要素が新鮮に感じられ感動を誘いますが、最終的に「結局なんだったの?」で終わるのでは、スッキリしない感じです。
■要するにミュージカル映画です
ミュージカルってのは基本的にその場のその一点の感情を爆発させる傾向にあると思います。
故に、一つのシーンがよりいっそう象徴的に印象に残るのですが、反面全体の骨子がボヤケル傾向にあると思います。特に楽曲が良ければ良いほど、楽曲の影響力に支配されて、楽曲は覚えてるけど、肝心のストーリーの内容はサッパリ覚えられないみたいな事が多々起こります。
で、今作は割り切ってその場の感情の爆発を優先した結果、全体の骨子の説明を大幅に削ってるきがします。
アナとクリストフの関係性も、もう少し膨らませても良かったんじゃねーの?っと思うのは私だけではないと思います。
せっかく楽曲がどれも珠玉なのに、ストーリーラインにわだかまりが残るのは少し勿体無い気がします。
■半端になってるのはストーリーの途中変更が影響?
悪役だったエルサを変えた『Let It Go』 『アナと雪の女王』に隠された真実
http://thepage.jp/detail/20140424-00000008-wordleaf
楽曲に引っ張られて、ストーリーラインが変更された経緯があるのだそうです。
全体的に見て、ストーリーラインに細かな欠陥が見受けられるのは、この点が大きいのかもしれませんね。
■特別映像
ショートストーリーが公開されてたのではっときます
0 件のコメント:
コメントを投稿